昨今の高齢化社会が進行している中で
女性の尿漏れが急増しているようです。
尿漏れとは
尿漏れは別名尿失禁と言われており
「自らの意思に反して尿が露出し、そのために日常生活を送るためにも支障をきたすもの」
と定義されています。
女性としては”尿漏れは”人に知られることは恥ずかしいこともあり
あまり医療機関に受診する人は少ないようです。
しかし、今日ではそういう人も多くなりそうは言ってられないかもしれません。
尿漏れの種類
尿漏れを大別するとこの2つになります。
- 腹圧性尿失禁
- 切迫性尿失禁
〇腹圧性尿失禁⇒咳や縄跳びなどにより急に腹圧が上昇して排尿の意識なしに尿漏れが起こる症状。
主な原因は尿道ならびに尿道周辺の働きが正常でない時に起こります。
〇切迫性尿失禁⇒急に尿意を感じてトイレにたどり着く前に漏らしてしまったり、外出から帰宅して玄関の扉に鍵を差し込んでいるうちに漏らしてしまう症状。
主な原因は膀胱を支配して排尿を勧める神経の働きが強すぎることによります。
また、これら2つの尿失禁のほかにこの2つの混合型もあるようでそれは混合型尿失禁と言われています。
これら3つの尿失禁の割合は腹圧性尿失禁が全体の5割であと3割が混合性、後の2割が切迫性だということです。
さらに婦人科的手術を行った人は膀胱膣ろうや低張性神経因性膀胱などによっても
尿を漏らすことがあるようです。
※膀胱膣ろうとは膀胱と膣がつながることにより尿道口以外から尿が漏れ出ること。
※低張性神経因性膀胱とは膀胱の収縮力と知覚がなくなり、自力で排尿がおこらず尿があふれ出ること。
尿漏れの治療法
尿漏れには原因や症状の程度によって手術が必要な場合もあるようですが
尿漏れの大半はお薬や膀胱・尿道を支える筋肉を鍛える体操などで症状が軽減する場合があります。
尿漏れは”恥ずかしい病気”と思う必要はありません。多くの女性が尿漏れで悩んでいます。
一人で悩まずにぜひ専門医に受診されることをお勧めします。